bird008 of Liferbird

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photo by Hiroshi Uchida

by 森さやか

アカゲラは自ら樹木に巣穴を掘るキツツキのなかまです.その穴は他の動物たちの住みかとしても使われるため,キツツキ類は森の生態系で大工さんとでもいうべき大切な役目を果たしています.アカゲラの運命は,住み処を構える場所によって大きく左右されます.

そこで今回は,アカゲラが好きな森について,アカゲラを好きな森がお話しさせていただきます.

日時:11月18日(日)11:30~13:00(終了しました
費用:600円(コーヒー付き)
会場:Lamp(喫茶店)豊島区西池袋 4-2-13 1F
http://www.246.ne.jp/~umi/weblampaccess.html

定員になり次第,受付を終了とさせて頂く場合がございますので,
参加をご希望の方は事前に予約して頂く事をお勧めいたします.
予約連絡先:info★liferbird.com (★を@に変えてください)

概要

今回はキツツキの仲間のアカゲラのお話でした。アカゲラは卵を産んで雛を育てるために、くちばしでつついて木に穴を掘って巣作りをします。その穴はアカゲラが子育てに使った後、他の鳥や動物のねぐらや巣として再利用されるのです。つまり、アカゲラはいろいろな動物にねぐらや巣穴を提供する、森の大工さんといったところでしょうか。

他の動物が巣穴を再利用する行為は、アカゲラの巣だけでなく、他のキツツキ類の巣穴でも見られるそうです。キツツキ類はその種類によって体の大きさが違うため、掘る巣穴の大きさもそれぞれ違ってきます。キツツキの巣穴を動物は自分の体の大きさに合った穴を選んで使うため、動物の種類によってどのキツツキの穴を使うのかが決まっているそうです。

森さんは北海道でアカゲラの調査をしていました。アカゲラの掘った穴を調べるためには、中をのぞかなければなりません。脚立を木に立てかけ、鏡やカメラを穴に入れて中をのぞいていたそうです。ワイヤーの先に鏡を取り付けたものから始まり、カメラを使うようになり、徐々に徐々にカメラを取り付ける棒の長さを伸ばしていき…。最終的には6mの高さの巣穴も調査できるようになったそうです。カフェでは調査の様子や実際使っていた道具の写真も見せていただき、どのような調査をしていたのかを具体的に教えていただきました。

アカゲラは木に穴を掘り、他の動物に住処を提供する森の大工さんです。本来は自分の子育てのためだけに穴掘りをするのでしょうが、それが巡り巡って森の生態系を支えているようになった、とても大切な存在だとのお話でした。

語り手より

  • こちらのサイエンスカフェに聴衆として参加してみたいなと思っているうちに,自分が話すことになりました.会場はかわいらしいカフェで,聴衆の皆さんとの距離も近くてアットホームな雰囲気で,いつもの学会などでの硬い発表では話さない調査の苦労話や裏話も交えてお話しさせていただいて,楽しかったです.発表の後,参加者の方たちとランチを食べながらお話しして,お知り合いが増えたのもうれしかったです.・・・と,自分ばかり楽しんでいるようですが,聴衆のみなさんにアカゲラの魅力や調査,研究の楽しさが伝わっていれば幸いです.今度は,聴衆としても参加したいなと思っています.発表の機会を下さったLiferbirdのみなさん,聴きに来てくださったみなさん,ありがとうございました.

参加者の声

  • 話の中で出てくる物(自作器具など)の実物がみれたら良いと思います。
  • ワンコイン(500円)にはなりませんかね?
  • 今日の森さんのお話はとても判り易かったです。話すペースや内容にひきこまれました。アカゲラがこんなに興味深く思えたのは初めてかも。

スタッフより

当日は森さんのほんわかした雰囲気に合わせて、いつもよりもアットホームな感じでサイエンスカフェが開催できたように思います。語り手ごとに雰囲気が変わるのもサイエンスカフェの魅力の一つだと感じるようになってきました。これからも多くの人との出会いの場を提供できるようにしていきたいと考えています。

今回もアンケートを実施させていただきました.アンケート結果の一部は下記の通りです(有効回答数 7名).

  • また参加したいと思いますか。
    • 1.毎回参加したい 1名
    • 2.予定が合えば参加したい 4名
    • 3.内容による 1名
    • 4.参加したくない 0名
  • 料金は適正だと思いますか。
    • 1.安い 3名
    • 2.適正 4名
    • 3.高い 0名
  • 発表者の話はわかりやすかったですか。
    • 1.非常にわかりやすい 5名
    • 2.わかりやすい 2名
    • 3.わかりにくい 0名
    • 4.非常にわかりにくい 0名
  • 話のレベルはどうでしたか。
    • 1.簡単すぎる 0名
    • 2.ちょうどいい 6名
    • 3.やや難しい 7名
    • 4.非常に難しい 0名

次回は12月16日(日)第9回鳥のサイエンスカフェ『ミユビシギの高速食い逃げ』です。乞うご期待!