bird004 of Liferbird

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by 三上修

スズメといえば、どこにでもいる私たちにとって最も身近な鳥です。その身近さは、古くからのことで、古事記にも登場するくらいです。そんなに身近なのに、実はわかっていないこともたくさんあるんです。そして、最近は、スズメが減っているという話も耳にするようになってきました。

スズメはどんな鳥なのか、そして、スズメは本当に減っているのか?減っているのだとしたら何が原因なのか?

そんなスズメの話をしたいと思います。

日時:7月22日(日)11:30~13:00(終了しました
費用:600円(コーヒー付き)
会場:Lamp(喫茶店)豊島区西池袋 4-2-13 1F
http://www.246.ne.jp/~umi/weblampaccess.html

定員になり次第,受付を終了とさせて頂く場合がございますので,
参加をご希望の方は事前に予約して頂く事をお勧めいたします.
予約連絡先:info★liferbird.com (★を@に変えてください)

概要

スズメは日本人にとって身近な鳥ですが、意外にもわかっていない事が少なくないのです.たとえば、スズメは日本に何羽くらい生息しているのか、そのような基礎情報もわかっていませんでした.

講演者の三上さん(岩手医科大)は、そんな「わかったら面白そう」な疑問を調べるために、研究をスタートさせたとのこと.今回のカフェでは、スズメの全国の個体数を推定するための方法や苦労したエピソードなどを紹介していただきました.三上さんによると、日本におよそ1800万羽が生息しているようです.

次に、スズメの数が最近減ったと感じている人が多い事から、「本当に減っているのか」を過去の様々なデータを元に検証した研究を紹介していただきました.これによると、やはりスズメの個体数は減っていると考えられるそうです.しかし、なぜ減っているのかは現段階ではわかっておらず、それを解明すべく、現在も研究を続けているそうです.

最後に、過去から現在に至るまでの日本人の文化の中に登場するスズメを紹介してもらいました.日本画や俳句、家紋などにスズメは登場し、こういった事からも日本人が古くからスズメを身近に感じている事がわかる話でした.

語り手から

  • 私にとって、聞き手との距離がこんなにも近く(最短は1mほど?)、一人一人の表情をよく見える発表というのは初めてでした。表情が見えるということは、こちらが話した内容に対して、良くも悪くもリアクションがよくわかるということでして、良い経験をさせてもらったと思っています。
  • 下にもありますが、聴きに来てくださった方のなかに「スズメの生活史もわかるとよかった」というご意見がありました。確かに、もう少しお話しすればよかったと思っています。
  • ただ、それがきっかけで、ふと思ったのですが、このご意見は、スズメだからこそ出てくる感想かもしれません。普段、なじみのない生き物の話だと、その生き物の一生の話は却って退屈で、その生き物の特徴的な行動などの一面あるいは一瞬が面白いのではないでしょうか。その点で「一生が知りたい」というのはスズメだからこそなのかもしれない、そういう点でスズメは普通なのに特別なのだと感じました。
  • 肝心のスズメの一生ですが、宣伝になってしまいますが、2012年の12月ごろに、私が書いたスズメの本が出る予定です。その中で触れていますのでよければご覧ください。
  • 今回の発表を通じて、スズメ仲間が増えました。聴きに来てくださったみなさん、機会を与えてくださった、LiferBirdのみなさん、ありがとうございました。

参加者の声

  • ちょっと狭いですね。逆にアットホーム感はすごくありますが。
  • とてもわかりやすく楽しかったです。
  • スズメの一生の生活史も始めに説明してくれればもっと解りやすかった。
  • 小気味よいテンポで楽しく聴けました。
  • ありがとうございました。
  • ツバメもやってほしい(もうやったかもしれませんが、また来年とか)
  • e-mail以外の情報入手、予約方法(例,tel,Fax)があればよいのだが...

スタッフより

第4回目の鳥のサイエンスカフェは大入り満員でした.足を運んで頂いた方々、ありがとうございました.これはスズメが身近な生き物である事が関係していると思います.毎日のように見かけるスズメですが、数が何羽いるか、という疑問は一度も考えた事がなく(そもそもスズメについて考えた事もほとんどありませんでした..)、たくさんいるので数えようがないように感じましたが、三上さんの解説はとてもわかりやすく、一緒に数を推定しているような気分になりました.全体の内容はとてもボニュームのあるものでしたが、三上さんの講演は最後まで飽きさせる事なく、楽しむ事ができました.

スズメが減っているという現実は私たちにとって、無視できない事だと思いました.最後の質疑の時間には、「私達に何かできる事はないか」という質問もありました.この質問は私たちスタッフも今後どういう活動をしていくかを改めて考えるきっかけとなりました.

Liferbirdは様々な鳥の研究を社会に普及していく事を目的に活動しております.この活動で一人でも多くの方に研究を紹介する事で色々と考える機会を提供できればと思います.

今回もアンケートを実施させていただきました.アンケート結果の一部は下記の通りです(有効回答数 16名).

  • 1. また参加したいと思いますか.
    • 毎回参加したい:2名
    • 予定が合えば:9名
    • 内容による:5名
    • 参加したくない:0名
    • (2と3の同時回答1名,無回答1名)
  • 2. 発表者の話はわかりやすかったですか.
    • 非常にわかりやすい:13名
    • わかりやすい:3名
    • わかりにくい:0名
    • 非常にわかりにくい:0名
  • 3. 話の内容のレベルはどうでしたか.
    • 簡単すぎる:0名
    • ちょうどいい:16名
    • やや難しい:0名
    • 非常に難しい:0名
  • 4. 料金は適正でしたか.
    • 安い:4名
    • 適正:11名
    • 高い:0名
    • (無回答1名)

次回は8月26日(日)第5回鳥のサイエンスカフェ『モズ闘病中』です.乞うご期待!