bird001 of Liferbird

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by 佐藤望

カッコウは他の鳥を利用する事で子供を残す,究極の詐欺師である.
その代償として,カッコウは夫婦の絆を捨て,親子の絆をも捨てた.
その驚くべき生きざまは人々を魅了し,今日まで盛んに研究されている.
本カフェでは,最新の研究を紹介しながらカッコウの魅力に迫る.

日時:4月21日(土)11:30~13:00(終了しました
費用:600円(コーヒー付き)
会場:Lamp(喫茶店)豊島区西池袋 4-2-13 1F
http://www.246.ne.jp/~umi/weblampaccess.html

定員になり次第,受付を終了とさせて頂く場合がございますので,
参加をご希望の方は事前に予約して頂く事をお勧めいたします.
予約連絡先:info★liferbird.com (★を@に変えてください)

概要

多くの鳥はオスとメスがつがい(夫婦)となって子供(ヒナ)を育てるが,そのような夫婦間,親子間の絆を一切捨てた鳥がいる.そう,カッコウである.カッコウのメスは他種の鳥(宿主)の巣に自分の卵を産みつけ,育てさせる「托卵」という特殊な方法で子供を残す.

カッコウは宿主によって抱卵され,宿主の卵よりも先にふ化すると巣の中にある宿主の卵をすべて外に放り出し,巣を独占する.つまり,カッコウに托卵された宿主は自身の子(卵)をすべて殺されてしまう.

托卵を阻止しようと,多くの宿主はカッコウが巣に近づくと攻撃したり,托卵された卵を捨てたりする事でカッコウの托卵に対抗するが,不思議な事にカッコウがふ化してヒナになると,自身のヒナと全く似ていないにもかかわらず育てあげる.

宿主の親よりも何倍も大きなカッコウのヒナを宿主が懸命に餌を与え続ける姿は研究者を悩ませ,同時に研究意欲を与え続けてきた.

本カフェでは,「托卵の瞬間」や「カッコウのヒナが宿主の卵を捨てる瞬間」などの映像を用いて,托卵の魅力を力説した上で,多くの宿主はなぜカッコウのヒナを育てるのかという謎に対する最新の仮説を紹介.さらに,近年熱帯地域で発見された「カッコウ(アカメテリカッコウ)のヒナを排除する宿主」の映像を披露.なぜこの宿主(ハシブトセンニョムシクイ)はカッコウの卵ではなく,ヒナを排除するのか.こちらも最新の仮説を解説.

最後に2011年から開始したニューカレドニアでの調査風景や,まだ非公開の研究成果の一部をこっそり紹介.

語り手から

  • 学会やゼミなどで研究者に話す機会は今までも何度もありましたが,一般の方に対してお話するイベントは初めてでしたし,開場も喫茶店という事で当日までは色々と不安がありました.当日の朝もとても緊張していましたが,開場から開演までの30分間に来て頂いた方と話す事ができて,徐々にリラックスする事ができました.会場はお客さんとの距離が近く,「へー」,「そうなんだ」,「マジ?!」といったレスポンスが直接聞こえたため,とても話しやすく,時間が経つにつれて私自身も楽しくなってきました.

参加者の声

  • 全体を通して個人的にはとても面白かったです.対話形式っていうんですか,少し冗談も交えつつで,少しでも興味がある参加者の方なら飽きずに聞けたのではないでしょうか.カフェのママさんが興味深そうに身を乗り出して聞いていたのも印象的でした.来月も開催あるんですよね,日程が合えばまた是非参加したいなと思います
  • 楽しかったです.早速内容を母に話しました.カッコウの卵の色や大きさが千差万別なことや,ひなを捨てちゃうこととか,知らないばかりで勉強になりました.
  • 発表者との距離も近いので,質問もしやすく和気あいあいとした雰囲気でした.
  • とても楽しかったです.今度ははじめから聞きにいきます.また誘って下さい.
  • とても分かりやすかったですし、楽しめました。カッコウの詐欺師振りは以前TVで見たことがありましたが、より詳しいお話が聞けて良かったです。鳥はとても面白いですね。次回の『つばめの浮気』 楽しみにしてます。